チベット天珠は、大きさや紋様の美しさなどにより様々に評価されます。
全てをここで解説することはできませんが、みなさまが天珠を購入される際に不当に高い価格で買わされることの無いように役立てていただけたら幸いです。
まずは天珠比較図鑑をご覧ください。
このページを見れば、程度の低い物をつかまされることは無いでしょう。
評価の基準
評価の基準はいくつか有りますがここでは簡単にご説明いたします。
古さ
約2000年前に作られたとされる老天珠なら数百万円から数千万円で取り引きされています。
一般の方は老天珠には手を出さない方が無難です。
大きさ
基本的には大きい物ほど評価が高いです。
大きい天珠を作るためにはそれに似合った大きい瑪瑙(めのう)が必要です。製造方法のページで示すとおり瑪瑙の使える部分が限られているため、大きい瑪瑙は非常に貴重なためです。
紋様の鮮明さ
紋様が鮮明で瑪瑙の中まで紋様がしっかり染み込んでいることが評価されます。
そのほか
天珠の種類によっても評価は変わりますし、人気によっても評価が変わってきます。
また、後に示す朱砂によっても大きく評価は変わってきます。
老天珠、至純天珠、至純風化天珠、至純龍紋天珠、至純龍麟天珠、至純龍紅天珠、至純三色天珠、至純雅麗天珠の比較
天珠の分類については前に触れましたが実際に写真で比較してみましょう。
老天珠500年~2500年前に制作されたもの。 |
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至純天珠特殊秘法で現代に作られた天珠。 |
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至純風化天珠特殊秘法で現代に作られた天珠。 |
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至純龍紋天珠特殊秘法で現代に作られた天珠。 |
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至純龍麟天珠特殊秘法で現代に作られた天珠。 |
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至純龍紅天珠特殊秘法で現代に作られた天珠。 |
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至純三色天珠特殊秘法で現代に作られた天珠。 現在製造が困難なため、日々希少価値が高まっています。 |
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至純雅麗天珠特殊秘法で現代に作られた天珠。 |
紋様のランク
天珠のランク付けまずは右の写真をみてください。
これを見れば一目瞭然です。
同じ紋様の天珠ですが紋様がはっきり出ている天珠からうまく焼き付けが出来ていない天珠まで並べて撮影してみました。
通常、不良品の天珠は出荷されませんが、中国の露店などで老天珠として観光客相手に売られていたりします。
中にはわざわざ傷を付けて泥を塗り込んで、いかにも発掘したように見せかけている物まであります。(不良品として流通しない天珠も今回、工場から持ってきました)
写真の天珠をランク付けすると上から順に
Aランク、Bランク、Cランク、不良品となります。
当社では日本人がこだわる品質を重んじ、Aランク~Cランクの出来の良い品しか販売していません。
天珠を割ったところ紋様が中まで染み込んでいる良い天珠かどうかは、天珠を割ってみるとよくわかります。(一般の方にはおすすめできません)
左の写真を見ていただくとわかるとおり瑪瑙(めのう)の中まで紋様が染み込んでいます。天珠比較図鑑のページで比べてみてください。
インターネットのオークションサイトでは下の写真のように焼き付けが甘い廃棄処分になるような物が良く出品されています。(中国工場から廃棄処分品を持ってきました。全て観音天珠の不良品です)
朱砂について
朱砂とは
いわゆる朱砂というのは一種の赤い斑点のことを言います。
朱砂は天珠の表面にだけあるのではなく、内部から外部まで自然に分布しています。そして、すべての天珠に朱砂があるとは限りません。また、朱砂は黒い斑点であることもあります。
身に付けているうちにゆっくりと黒から赤へ淡泊化する例も確認されています。チベット仏教の僧侶が身につけている天珠では、僧侶の修行に伴い朱砂が現れるという言い伝えがあります。
数名の天珠収集者の研究の判断によると、天珠と人体の磁場が成分的に解け合って変化していくのだと考えられています。
朱砂のある天珠の価値
朱砂は極々わずかな天珠にしか現れないので非常に希少価値が高く、高値で取り引きされています。
何故、これほどまでの高値で取引されているかというと、朱砂が出ている天珠は2000年~2500年前に作られた老天珠である可能性が高いのに加え、朱砂の希少性と朱砂の出ている天珠のパワーが絶大だと思われている事によるのです。
朱砂の出ている天珠を持つことにより多大なパワーを得られるということで中国や香港のお金持ちや収集家たちが先を争って手に入れるようになり、高騰していったのです。
紅朱砂の出ている老天珠
紅朱砂が線のように出ています。
非売品ですが参考価格1,800万円の老天珠です。
黒朱砂の出ている老天珠
黒朱砂がはっきりと見てとれます。
これも非売品ですが、参考価格1,500万円の老天珠です。